女子サッカーワールドカップのスイス戦で骨折をした安藤選手ですが、報道では「腓骨外果骨折」で手術を行ったとのことですね。
腓骨外果と言われてもピンとこない・・・そんな方のために簡単に解説していきたいと思います。
腓骨外果骨折について
腓骨骨折についてわかりやすく解説していきます。
腓骨外果とは
腓骨とはスネの外側の骨を指します。
そうなんです、実はスネって2本の骨がありまして、内側の骨と比べると機能はそこまで重要ではないですが、きちんと存在している骨になるのです。
外果というのは足首の外側のでっぱり、つまり外くるぶしを指します。
腓骨外果骨折の原因
腓骨外果骨折の原因は足首を捻ってしまうことがとても多いです。
いわゆる足首の捻挫と同じように内側に捻ることで、外側の靭帯に骨が引っ張られ骨折してしまいます。
腓骨外果骨折をする頻度
腓骨外果骨折の頻度は骨折の中では比較的多いでしょう。
年齢も子供から高齢者まで広範囲に見られますが、やはり活動が多い年代に偏りやすい印象ですね
腓骨外果骨折の治療方法
腓骨外果骨折の治療方法は大きく分けて2つあります。「手術」をするか「保存療法」で治すかです。
一般的には手術をしない保存療法が多いですかね。というのも骨片(骨折の破片)が小さいと手術は困難なためと、骨片が関節部に入らなければ問題はない。という考えによってですね。
個人的には競技内容によっては炎症が出やすかったり、将来的(年齢を重ねるほど)に後遺症として変形が起こる等の可能性は高いと思いますが、どちらを選択するかはケガの程度、本人の意思、ドクターの考えの3点で決まってきます。
ちなみに今回の安藤選手の場合は手術が選択されました。現役の選手の為、早期の回復のため&骨片がそれなりに大きかったからでしょう。
保存療法の場合は俗に言うギプスをつけ、平行して段階的に加重訓練と固定角度の調節・筋トレ(関節を動かないトレーニング)を行っていくことになります。
注意としましては、捻挫と勘違いして初期治療の選択を誤る事により治療期間が長引くことと、骨折の悪化です。
最初の段階では骨折部が離れてなかったのに、固定や治療を怠る事により骨折部が離れしまうこともあります。
腓骨外果骨折の判断ポイント
レントゲン検査にてほとんどの場合はわかりますので、以下①②③に当てはまった場合は検査を受けるのが無難です。
- 押して「骨」が痛い
- 2日経っても足がつけないぐらい痛い
- 内出血が広範囲にでた
もちろん捻挫であってもRICEの処置は欠かしてはいけませんよ!
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